800mの練習

 800m走はトラックを2周走ります。ほぼ全力で走り切るので、トラック種目の中でも特に息苦しい種目であり、敬遠される種目でもあります。走るタイプとしては2つあり、400m・800mタイプと800m・1500mタイプです。

800mを走り切るには、400mのスピードが絶対条件です。長距離のように長い距離を走ればいいというものではありません。800mの練習の基本は1回に走る距離を800m、長くても1000mまでにおさえて、スピードを重視します。

(600m+200m)x2~3セット

(500m+300m)x2~3セット

(400m+400m)x2~3セット

(300mx3)x2~3セット

(200mx4)x2~3セットなどです。

*すべて800mを意識して最初の入り、中間、鐘がなってラスト一周、ラストスパートなど、それぞれの場面を想定して走ります。かなり速いペースで走るので、セット数が多いとレースペースより遅くなり、800m練習の意味がなくなります。また、ケガにもつながるので、セット数はおさえたほうがいいと思います。

 時々走り切り練習を入れ、400m・800m・1000mのタイムトライアルを月に何回か入れるようにしましょう。

 いつも追い込んでばかりいると走る距離が減るので、60分jogや1000mx3~5、2000x2~3など、ペースはややおさえて持久力の向上も目指すようにします。

 初心者は1周目のタイムより5~10秒ぐらい落ちて2周目を走りますが、慣れてくると落ち込みは3秒ぐらいになると思います。大きな大会では1周目と2周目が同じタイムか、むしろ2周目の方が速いレースもあります。初心者はあまり1周目をおさえるのではなく、行けるところまで行くような積極的なレースを繰り返すことのほうが飛躍的な向上が見られる思います。苦しいのは当たり前の800m走ですので、怖がらずに一歩目を勢いよく出てみましょう。

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